今日の尾鷲地方はくもりです。
台風の影響でしょう。
先日、NHKの[日曜美術館]を見ていました。
(仕事の時間の都合で、夜の再放送分しか見れません)
テーマは『ポスターの誕生』。
私は芸術とかアートとかには全然詳しくなくって、彫刻とか絵画に関して無知な人間ですし、特に古美術や陶芸に関してなんか、とってつけたような知識しかありません。
が、それでもとりわけグラフィックアートや広告デザインが大好きで、「これは見ねば」と思い、母の「[龍馬]伝が見たい」を振り切り、[日曜美術館]を見させてもらいました。([龍馬伝]は衛星放送の再放送で見てもらいました)
私はグラフィックアートや広告デザインが好きで、卒論にしたくらい好きですが、それでも全然知らないことが多くて、勉強になりました。
例えば、そのデザインや広告を知っていても、「何故、それが生まれたのか」という背景については知りません。
[日曜美術館]では19世紀に[ロートッレック][ジュール・ジュレ」や「ミュシャ」などが活躍した、パリのベルエポック(享楽の時代)を紹介していました。
パリのベルエポック、モンマルトルの[ムーラン・ルージュ]。
きっとこの時代のパリ、モンマルトルは混沌、混雑としていて、文化人やアーティストを惹き付ける「異様な」力があったのだと想像できます。
ポスターが生まれた背景は、そんなモンマルトルで、ムーラン・ルージュを中心としたクラブの舞台芸術の広告として生まれたものだそうですが、そのポスター自体が美しく、かっこ良く、そのポスター自体が盗まれるという「ポスターブーム」があったそうです。
街の建物の壁は広告で埋め尽くされ、混沌とした町並みはさらに混沌としていました。
広告の誕生と複製技術と複製芸術。
街にあふれるポスター。
グラフィックアートが持つ力が街中に渦巻いていた感じがします。
アートとかいうと、限られた、敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、グラフィックアートや広告には民衆を巻き込む力があります。
一つのグラフィックが、一夜にして街に溢れ、人々の心を掴み、一つのムーブメントやカルチャーを生み出す。
広告にはそんな力があると、私は思います。
この時代のパリ、モンマルトルはきっと活気に満ちた空気だったんだろうと思います。
今日は(いつもかもしれないけど)なんかとっちらかった文章ですみません。
それにしても、チラッと映っただけやけど、パリの「蚤の市」のなんとオシャレなこと。
一度は行ってみたい…。
さて、9月に入ってからの[スケール]のディスプレイも若干アートっぽくなりました。
早く秋よこーい。
※タイトルはキリンジの曲名から
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