7月になりました。
[スケール]のディスプレイも夏っぽくなりました。
最近食べ物の写真についてよく考えます。
『食べ物写真の本質』ってなんだろう?って…
以前『食べ物をキレイに撮るための写真講座』を受講した友達の話を聞くと、よくパンフレットや雑誌の写真に使われている食べ物の写真には、いくつかのテクニックを使っていてキレイに見せているそうです。
例えば『照り』を出すためにサラダ油を塗ったり、切り口をカッターナイフで切って揃えたり。
もちろんそれは『テクニック』の範囲内としてなので決して嘘をついているわけではないと思うのですが、、、、
[ナガオカケンメイ]氏が監修して出している[d design travel ]では、広告以外の全ての写真を[リコー]のデジカメ1台で撮影しています。
1代のカメラを使う。それをルールとしているそうです。
色々使うと統一感を失うことと、あまり高性能なカメラを使うと、『現実離れ』した写真になってしまうからでしょう。
[大橋歩]さんの[Arne]も、本人が撮影した写真はけっこう適当な感じがします。
(ほんと、そのままパシャッと撮った感じ)
それを見たとき「あ、これでいいんだ」「そうだよ、これでいいんだよ」って思いました。
食べ物の写真はあんまり演出しないほうがいい。
最近はなんとなくそう思います。
ケーキの写真に文字なんか乗っけると、ポストカードにすると素敵になりそうな写真になりますが、でもそれは「ポストカードにすると素敵そう」というだけで、「食べたい」とは違うと思います。
ポストカードはポストカードでいいと思うのですが、「食べ物写真の本質」を考えた時、やっぱり「美味しいよ!」ということを伝えたいなあ、と思うわけです。
その点で[天然生活]や[クウネル]なんかに出てくる素朴な食べ物写真って、今更ながらに上手いなあ、と思うわけです。
と、いったような言い訳(?)をさんざんしておいて今日の写真は[スパゲッティ・カルボナーラ]です。
一応、演出無しで、蛍光灯の下で真上から撮りました。
しかもピンボケ。
なかなか難しいものです。
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