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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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ものごとの輪郭
先週、熊野〜新宮方面に行ってきました。

新宮にあるお友達の雑貨屋さんにて、お皿とココット皿を買いました。
なんだかレトロな感じが良かったので。

いつかこのお皿とココット皿を使って、、、、ココット皿には[クレームブリュレ]か[ソルベ]を、お皿にはチーズケーキやショコラやシフォンケーキなどを小さくカットしてトッピングしてみたいなあと思います。

そのお皿に[マンゴーとイチヂクのタルト]と[ブルベリーのタルト]を乗せて写真を撮ってみました。


ものごとの輪郭_c0092610_13225470.jpg




ものごとの輪郭_c0092610_13231488.jpg




お皿とココットは、一組しか買ってないのでお客さんには出せませんが、何組か揃えてみようかな、と思います。

あ、[スコーン]とかを乗せても可愛いかもしれませんね。







さて、一昨日の日記の続きです。


大学を卒業する間近、関西のローカル誌[Meets Regional](通称ミーツ)紙上にて[街場の現代思想]というコラムが始まりました。

そのコラムがすごく面白くて尾鷲に帰ってきてからもその[街場の現代思想]を読むためにミーツを通販で取り寄せていました。
(今でこそ尾鷲の書店でも買えますが、当時(10年前)ミーツを売ってる書店は尾鷲にはありませんでした)

そのコラムがあまりに気に入ったので、そのコラムを執筆していた[内田樹]さんの著書を購入しました。

その中でも[寝ながら学べる構造主義]という本が特に面白くて、とても勉強になりました。

「構造主義」というキーワードは人類学の用語で、私の所属していたゼミの教授の専門分野でもありました。

その本をきっかけに構造主義の本を読み返しました。

そして、ゼミの教授にメールしました。


「大学は卒業しましたが、今でも勉強を続けています」


と。

するとゼミの教授から、


知的好奇心をくすぐる本があれば、それはあなたにとってテクスト(教科書)です。
そのテクストを読むのに集中できる場所があれば、そこがあなたにとっての教室です。
あなたの読んでいるテクストについて詳しい人がいれば、それはあなたにとっての先生です。
一生勉強を続けてください。


と。


学校があって、教室があって、決められた席があって、決められた教科書を、決められた時間で読んでいくことが勉強ではない、と。

別に大学に通わなくたって勉強はできるんだなあ、と。

もちろん大学は、専門に勉強したい分野のスペシャリストがいるし、研究のために必要な資料や機材が揃っている環境ですが、要するに大学を出で社会人になってからどうするか、もしくは大学に行けない環境の人はどうするか、という話です。

「卒業して学位が欲しい」「卒業して資格が欲しい」というのなら話は別ですが…


話は少し逸れますが、私は自営業者なので、あまりキャリアアップのための資格はとらなくてもいい環境ですし、中途半端な資格ならいらないと思っています。

例えば、漢字検定。

漢字検定はけっこう人気らしいですが、何のために漢字検定を受けるのでしょうか?
履歴書に書くためでしょうか。
それとも漢字が好きだからでしょうか。

私は漢字が好きなら、資格をとるという発想よりも「白川静を読もう」と思うタイプです。

ただ漢字の読み書きができるよりも、漢字を学ぶことを通して「ああ、そういうことか」という発見があるほうが楽しいからです。




先日、お友達から「デザインの輪郭」(@深澤直人)という本を借りて読んでいます。

冒頭に「輪郭」についての話があるのですが、いきなり面白いです。

少し引用します。


輪郭は、じっと目を凝らして見ているうちにぼあっと浮かび上がってくるものと、見慣れた日常の光景に、突然ふっと浮かび上がるものとふたつある。いずれにしても、それは目に見えない事実の何かである。まるで無数の星の中に浮かび上がる星座のように、星という実在がつくり出す人間の記憶の中のかたちである。「見えない、しかしいわれてみればそう見える」というその輪郭は、人びとが日常で共有する記憶に基づいている。点在する要素(星)から抽出されたものを結んだ線、人びとの日常の無自覚な記憶が織りなす像が、デザインである。(中略)無自覚であるからこそその存在に気付かない小さな因子は、輪郭を成したときに、初めて人びとにその存在が確認される。(中略)周りの空気と無関係な輪郭を描くことは、星という実態が見えずに、空を観て描いた空想画のようなものである。輪郭を成す要因は、誰しもが共有している。だから、誰もが輪郭を既に知っている。ただ、それを自覚していないだけなのである。


以上、引用でした。

昨日書いた[女の子のための現代アート入門]の第3章「見えないものに形をあたえる」と共通する部分があります。

「あっち」と「こっち」を繋ぎ合わせる。
「あっち」と「こっち」がピタっと合わさることで自分の中で「ああ、そういうことか」になる。
「あっちの、ああ、そういうことか」と「こっちの、ああ、そういうことか」が合わさって「じゃああ、こういう場合にもそういうことになるのかな?」と予測を立てることができます。



繰り返しますが、そういうことが、実際に仕事に役に立つとか、そういうことは全然思いません。

そういうことは漢字検定をとって役立てることとは全く別のステージの話です。

ただ単に楽しい、面白いからです。
自分の中の増やしたい引き出しを増やす、増やしたいボキャブラリーを増やす、ということです。


もっとも興奮したり、知的好奇心がくすぐられる瞬間は、「あっち」と「こっち」が繋がって「ああ、そういうことか」って解る瞬間です。

昨日書いた積み重ねと訓練とは「あっち」のピースと「こっち」のピースをバラバラながらも、無意識ながらも集め、、、深澤直人さんの言葉を引用するのであれば、、、ある時ある瞬間、バラバラの無意識のピースが「輪郭をもって眼前に現れる」という作業の繰り返しのことで、そういうことが私なりに重要なのだと思うのです。



今はたまたま読んでいる本が「アート」とか「デザイン」ですが、興味はその時その時で変わってしまうのでその度にまた手にする「テクスト」は変わっていくと思います。






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by scale-158 | 2011-08-10 13:27 | sweets
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