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cafe Scale
開業:2002年2月 形態:カフェ 営業時間 8:00〜19:00 定休日 水・木曜日 住所 三重県尾鷲市宮の上5-11 電話 0597−22−5258 掲載写真の無断使用はお断りします。 以前の記事
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今日の尾鷲地方はくもり。
どちらかというと涼しい一日でした…。 今日はまず写真から。 写真は[白桃のタルト]です。 実は6月25日は、甥っ子、たろう君の4回目の誕生日。 誕生日を祝うケーキを作りました。 たろう君もじろう君も桃が大好きなんです。 本当はイチゴを使いたいのですが、この季節はなかなか美味しくて安いイチゴが手に入りにくいので、毎年桃にしています。 じろう君の時はちょうどイチゴの季節なのでイチゴを使いますが。 なにはともあれ、甥っ子の成長はとても可愛いものです。 さて、昨日は、日記にて色について書きました。 (色というよりは美術の授業について、ですけど…) 食物学や、栄養学、または飲食店経営という観点でも色の知識は時として必要です。 『赤提灯』という言葉が指すとおり、飲食店(とりわけ呑み屋さん)の看板には赤色や赤系の色が使われることが多いと思います。 (ファストフードでいうと、某ハンバーガーショップは赤い背景色に黄色のロゴマーク、某牛丼店はオレンジの背景色に黒の店名) 赤、橙色、若しくは黄色。 『暖色系』の色を使うのは、『温かみ』を表現しているのだと思います。 逆に『寒色系』の色の看板ってあまりみません。 (赤提灯はあれど、青提灯は見ません) 『暖色系』の色は食欲を増進させ、『寒色系』の色は食欲を減退させることが知られています。 お店の看板に暖色系が多いのは、その作用を利用したものだと言えます。 では、なぜ暖色系が食欲を増進させ寒色系が食欲を減退させるのでしょう…? 科学的な裏付けはありませんが、要するに食べ物においてその色が『見慣れたもの(色)かどうか』というのが関係しているのではないかと思います。 私達が普段口にする食べ物は、お肉は茶色、野菜なら緑や黄色や赤、お米なら白、お刺身なら赤という具合で、青色をしているものが圧倒的に少ないからではないかと思います。 「紫」ならあると思うのですが、鮮やかな青色や水色の食べ物って、まず思いつきません。 (スイーツやアイスやゼリーにならあるかもしれませんが) そもそも自然界に青色の果実や肉が少ないのです。 もしあるとしても多分に毒が含まれている可能性があります。 ですので、飲食店と青色、というのはイメージとしては繋がりにくいものですし、青色というのは食欲をそそりにくい色でもあります。 あと、『暖色系』はその文字通り『温かさ』を感じます。 普段、我々は、温かいものを口にするか、一度火を通したものを食べます。 『寒色系』は、『冷たさ』を表し、なんとなく食事と関連づいたイメージを持てません。 (かき氷とかなら、青色のシロップがありますね。冷たいからあれはOKなんでしょうね) まあ、要するにその色に『慣れている』という習慣や経験的な面と、イメージや関連性によるものだと思うのです。 人間の舌も面白い機能があって、舌の部位によって味を感じる強弱が違うらしく、最も敏感に感じるのは酸味と苦味だそうです。 酸味と苦味を特に敏感に感じるようになっているのは、それも食べ物に毒が含まれていないか、あるいは腐っていないかを感じ取るためだそうです。 子供の頃に酸っぱいものや苦い味のものがダメだったのに、大人になれば食べられるようになるのは、子供は「感覚的に」それを危険なものではないかと警戒し、大人になれば「経験的に」をそれは大丈夫だと判断できるようになるからだそうです。 話が飛躍してしまいましたが、食欲と視覚は関連していて、さらにお店の看板や暖簾のデザイン、パッケージデザインやネーミングも、「そういうこと」と関連づけられていないとダメなんだということです。 感覚や、経験や、知識がデザインとして現れる。 「青色の食べ物は少ない」という、当たり前のことを意識することで、そこから派生して色々なことが考えられる、ということです。 遡る事10年前、[スケール]はオープン当初、母の趣味で、カーテンやイスのクッションカバー、コースターなどが鮮やかな青色の布で統一されていましたが、私の一存で全て排除しました。 それらは今、全て天然素材を思わせるような色で統一されています。 青色の布で作られたコースターやカーテンを排除したのは、飲食店に青は合わないのと、青のインパクトが強すぎて他のインテリアとのバランスがとれていなかったからです。 しかし、コーヒー屋においては、一つだけ、例外的に「青色」が昔も今も存在しています。 それはコーヒーカップです。 [ロイヤルコペンハーゲン]も[ミントン]も[ノリタケ]もキレイな白地に青色で絵を描かれた磁器製のコーヒーカップ(あるいはティーカップ)がメジャーです。(なぜか柄のモチーフは『葡萄の葉っぱ』が多い気がします) そういえば、下北沢に行った時にふらりと寄ったコーヒー屋さんではは[ロイヤルコペンハーゲン]のカップに入ってコーヒーが出てきました。 ([ロイヤルコペンハーゲン]の器は写真でしか見た事がなく、実際に手にとって口にしたのは、それが最初で最後でした) コーヒーや紅茶に合わせる器としては、なぜか青色は『あり』とされます。 なんででしょうね……………? それもやっぱり『伝統的なもの』として使われて来たから経験的に『あり』になっているのでしょうか。 .
by scale-158
| 2012-06-24 19:49
| sweets
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