毎週1回、尾鷲高校美術部員による作品展示、[いっぴんミュゼ]、41回目の展示となりました。
改めてご説明致しますと、この企画(いっぴんミュゼ)は、尾鷲高校美術部の部員が作品を作り、カフェスケールが、その展示スペースとしてその一角をお貸しする、というものです。
毎週1回、尾鷲高校の美術部員が、「逸品」を持ちより、1週間展示する、「一品」だけのミュゼ(美術館)なのです。
関係者(いっぴんミュセのコーディネーターさんや、部員の保護者の皆さん)からは「いつもお世話になっております」との言葉をいただきますが、うちとしてはスペースの一角をお貸ししているだけなので全然お世話してません。
むしろ毎週毎週作品が展示されるのを楽しみにしているくらいです。
でも、生徒さんとカフェの関係が『単に、週一回、作品を置く』『作品を置くスペースを貸してあげる』という“だけ”の関係では意味がありませんよね?
漫然と作品を作り、漫然と展示する…では意味も発展性もありません。
そこには「見せる」「見られる」という関係性が、カフェという空間を通して生まれるわけです。
生徒さんによっては、初めて「そういうこと」を意識する場かもしれません。
「そういうこと」を意識して作る場合と意識しないで作る場合。
それにはどんな違いがあるのか?
自分にはどっちが合っているのか?
最終的な目的は何なのか?
「作ること」なのか「見せる」ことなのか?
それを考える機会となるはずですし、そうなっていれば、スペースをお貸ししている側としてもとても嬉しいことです。
前置きが長くなりましたが、今週の『いっぴん』の紹介です。
作品名:夢
作者:小椋紗宝
展示期間:2012年9月26日〜
『いろいろな色のクレヨンでぬった上に黒いクレヨンを重ねてぬって、つまようじでけずって描きました』とのことです。
随分手間のかかった手法ですね…。
そのおかげか、グラデーション、というか、色の変化がとても楽しい作品に仕上がっています。
解説には『上に浮かぶ“青いバラ”の花言葉は「夢は叶う」』とあります。
その下に凛々しいオオカミ(?)の絵が描かれています。
バラもオオカミも、なんだか星座が描かれた宇宙やプラネタリウムみたいですね。
ちょっとした神話体系のような、、、そんな感じもします。
芸術の秋、これからもどんどん意欲的に作品作りに没頭して欲しいですね。
感想用紙が置いてありますので、ぜひ、感想を書いてあげてください。
.