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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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大同楽座の思い出
カフェスケールには尾鷲高校美術部員が展示する場所「いっぴんミュゼ」がある。

出会いは私がフリーペーパー[owasebon]で尾鷲高校美術部の生徒さんを取材したことにさかのぼる。

顧問の先生と仲良くなり、その顧問の先生が進めてくれた企画[いっぴんミュゼ]。

先生は企画の許可や認可をとりつけて(学校というのは何かとややこしいところなのだ)、あとは部員の中から「コーディネーター」を選定し、そのコーディネーターが美術部の他の部員とカフェ[スケール]をつなげる橋渡しをする役割を担うことになる。

そのコーディネーターは2人から3人のグループで構成され、毎週[スケール]にやってくる。

そのコーディーネーターも昨年末から3グループ目に入った。


その初代コーディネーターを努めてくれたKさん、という女の子は現在、某県にある美大の商業デザイン科コースに進学が決まっていて、今年の4月からその大学に行く。

今は卒業式まですることがない、ということなので「せっかく商業デザイン科コースに決まったんなら、今のうちからデザインに関するワークショップをしよう!」という話になり、毎週、そのKさんには[スケール]に通ってもらっている。


私はデザインに関する知識と資料の提供と、ある「課題」を課す。
Kさんはその知識と資料を得て、それと引き換えに「課題」をこなす。

私が自分で言うのもなんだけど、かなり社会人レベルのことを大学に入る前から出来ているんじゃないかなあ、と思う。

Kさん自身も楽しんでやってくれているし、真面目に取り組んでくれている。


先日は、印刷物と配色の話をした。

そしてその印刷物の見本として[owasebon]を見せて、どういう構造になっているかを知ってもらうために、製本されたフリーペーパーを分解して見せた。
(文字通り製本された[owasebon]のホッチキスを取り除いてバラバラに分解する)

普通、本や冊子は印刷屋さんに出して『製本』という作業もお任せしたばあい、ちゃんと本の状態になって手元に届く。

でも[owasebon]は、経費削減と構造を知ることを兼ねて毎回製本作業を自分たちでこなしていた。
スタッフやスタッフ以外の人にも手伝ってもらっていた。

するとKさんは「実は私、中学生の頃にwoasebonの製本作業をしたことがあります」と言った。


ええー!って感じやった。


「どこで?」って聞くと
「大同楽座楽市で」とのことだった。


[大同楽座]とは、大きな建物を区切って店子(たなこ)にして、各部屋にチャレンジショップやアーティストのアトリエを入居させているアトリエ+工房+アパートメントのような ところで、普段はアーティストの工房として、そして月に一回はワークショップやチャレンジショップが開かれるマルシェのようなことをしていた。

その月イチのマルシェが[大同楽座楽市]。

Kさんにとって毎月開かれる[大同楽座楽市]がとても楽しみだったようで、友達とよく行っていたらしい。

その時に[owasebon]の製本作業をしていたそうで、それに参加してくれたらしい。


その[大同楽座]も今はもう無い。


なんか、、、そんなに昔のことじゃないのに、、、とても懐かしく思ったし、とても嬉しかった。

[大同楽座]は、絵描き、フォトグラファー、ガラス作家さんなどが入居していて自身の制作活動を見ることも出来たし、ワークショップも開催してくれていた。
音楽のライブもあった。


私自身は「大同楽座」の運営サイドの人間ではなかったし、そこの運営方法や存続活動に積極的にコミットしていなかったけど(正直その当時は他のことで手一杯だった)、古本を売らしてもらってたし、よく食事会に参加もしていた。

その[大同楽座楽市]を、中学の頃に楽しみに通ってくれていた子が、この春に大学生。

「あの場所が今は更地になって寂しいですね」

と言っていた。


偶然とは言え、なんだかとても嬉しくなってちょっと感動してしまった。

あそこに通ったことのある人は、あそこで何を感じただろう?
希望や夢を育むことができたのだろうか?

こうやって(誰かが)蒔いた種はどこかでちゃんと育っているんかなあ、って思うと、報われたり、救われた気持ちになる。







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by scale-158 | 2013-02-10 13:00 | owase
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