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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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その人の内面がアウトプットされる、ということ。
今日の尾鷲地方は晴れ。
朝はとても寒い気温でした。
お昼は温かい感じです。

先に写真の紹介。休みの日にパスタを作りました。

写真は[豚肉とエリンギ、黒ごまソースのパスタ]です。
その人の内面がアウトプットされる、ということ。_c0092610_1457506.jpg


豚肉とエリンギをオリーブオイルとニンニクで炒め、バターと醤油で味付けをして、仕上げに黒ごま(すりごま)を入れて出来上がりです。

[フェットチーネ]でも作ってみました。
その人の内面がアウトプットされる、ということ。_c0092610_1505156.jpg



休みの日にパスタを作る時に必要なもの、、、、材料とかそういう話ではなく、、、、それはビール。
作ったパスタをビールと一緒に食します。

と、言っても食事を済ませた後も車に乗るのでもっぱらノンアルコールビールですけど。

至福のひと時です…




さて、このブログでも何回も触れていたNHKのテレビ番組[スコラ 音楽の学校]の話。
もうこれで終わりにしたいと思いますが…。

[坂本龍一]氏をホストに、音楽の解説とワークショップを行う番組内容で、今まで何シリーズが放送されています。

私が熱心に見ていたのは『映画音楽』がテーマの回。
(映画監督の[岩井俊二]氏がゲストだったので)

全4回におよぶ放送で、毎回、番組の終わりには[坂本龍一]氏による映画音楽の演奏で終わっていました。

4回目(最終回)では、自信も出演し、音楽を担当した[戦場のメリークリスマス]を取り上げていました。
そして最後には[戦場のメリークリスマス]の演奏でエンディングでした。

[戦場のメリークリスマス]のメインテーマはあまりに有名なフレーズで、映画音楽にはぴったりです。

特徴的なリズムとフレーズで、一見して(一聞して)シンプルそうに思える楽曲です。

私の姉は音楽講師をしていますが、社会人になって姉のもとにピアノを習いにくる人の中には「[戦場のメリークリスマス]を弾けるようになりたい」と言う人がたっくさんいます。
(本当にたくさん)

それほど、『簡単そう』に思えるのかもしれません…

でもあの曲、そんな生半可な曲ではない、、、、と[坂本龍一]氏の演奏を見て(聞いて)、そう思いました。

[坂本龍一]氏の弾く[戦場のメリークリスマス]は、他の人が弾くそれとは全然違っていました。
ひたすら圧倒的でした。
奏でる音が、同じ楽譜でも、弾く人によってあんなにも違うものかと思うくらいの演奏でした。

おそらく何千回、何万回も弾いているであろう自信の代表曲。
もう『正確に弾く』とか、『上手に弾く』とか、そういうレベルはとうに通り越していて、だからその曲にはひたすら感情を込めた演奏であったように思えました。

小手先とか技術とかそういうことではない、なんというか『血肉化された』『魂を込めた』という形容がぴったりな気がしました。


その後、違うテレビ番組に偶然[矢野顕子]さんが出ていました。
(何が『偶然』なのか、意味わかりますよね)

その番組では最後にゲストの語録みたいなのを紹介しているのですが、[矢野顕子]さんは

『音は人なり』

という言葉を残していました。

音はその人の人となりを表している、ということでした。


奇しくも[坂本龍一]氏の演奏を聞いて思ったそのままのことを言葉にしていました。
(さすが[坂本龍一]と[矢野顕子]。ツーカーだなあ)


同じことをしていても、同じように作っていても、アウトプットされるものが、人によって全然違うことがあります。

料理だってそうですよね。

同じレシピ、同じ材料を使っていても、それを作る人によって出来上がる料理の味が全然違う。

ちょっとした味付けとか、調理器具の扱い方から、盛りつけまで。

少しづつ違ったものが積み重なって、出来上がるものが大きく違っている。


料理で『塩を適量』とか書いてあっても、料理をしたことがない人にとって『適当』というのがどういった量なのかさっぱりわからないですよね。

逆に、料理をし慣れた人にとって、材料と作り方が解れば、『全部適当』っていう感じでもちゃんと作れます。

私もお菓子作りをしていて、ほとんどの材料の分量は正確に計って作りますが、最後の最後、薄力粉とアーモンドパウダーだけはある程度『手の感覚』に任せています。
(って書くとなんだかかっこいいことのように思えるかもしれませんが…)

例えばクッキーなら出来上がりの生地『全体の重さ』や『全体の固さ(あるいは柔らかさ)』を秤(はかり)では無く、手の感覚にゆだねます。

頭の中では出来上がりの理想の形が出来上がっているので、それに近づけるため、、、そのことを手で覚えるようにしています。

パスタ作りもそうです。

特に『オイル系』のパスタは、フライパンの中で、どれくらい水分を飛ばすか(あるいは残すか)というのは、なかなか料理本には書いてないもので、自分の経験の中で『なんとなくこれくらい』という着地点を見つけなければなりません。
(麺の含水量によってパスタの食感というのは大きく左右するものなので、実はこれって非常に大事だと、私は思っているのですが…)

それが個性とか感性というものだと思います…。


道具にしても同じことが言えると思います。

私は個人的に[柳宗理]の調理器具は「ちょっとしたことなんだけど、どうも使いにくい」と思っているのですが(愛用している人、すみません)、[柳宗理]のデザインしたいわゆる[プロダクトデザイン]は万人が使いやすい[ユニバーサルデザイン]を採用しているのだと思いますが、その[ユニバーサル](普遍的)な部分が私にとって、、、『最後の最後にちょっとだけ、馴染まない』感じがするのです。

逆にどこのメーカーかももはやわかりませんが、母が何十年も愛用している鉄のフライパンはびっくりするほど使いやすいです。

母が何十年も使っているうちに『母に馴染んでいる』道具になっているような気がするんですよね。
人が道具を支配して使いこなす、っていうより、道具の側から使う人に寄り添ってくるような『馴染み』があって、とても良いのです。

もちろん私の母が使っている道具には母の癖がついていますから、それこそ『ユニバーサル(普遍的)に使いやすい』というものではありませんが、私にはしっくりきます。母と私の癖が似ているからかもしれません。。

え〜っと、話が逸れてしまっている気がしますが、

画家でもデザイナーでもミュージシャンでも料理人でも写真家でも小説家でも、『言葉にはしにくいけど、その人にしかできないこと』ってあるんだなあ、と思うのです。

同じことでも、その人にしかできない。
その人が長い時間を培って磨かれた、貫禄というか緊密な空気(あるいはリラックスした空気)というか、そういうのを『お家芸』と言うのかもしれませんが…。

[坂本龍一]氏の[戦場のメリークリスマス]、円熟を迎えた貫禄のある圧巻の演奏でした。

かっこよくてしびれました。









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by scale-158 | 2013-03-04 15:08 | pasta
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