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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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唐変木のためのガイダンス
今日の尾鷲地方は雨。


さて、以前も書いたパッケージデザインとスタンプの話題。

オレンジ色の紙袋を仕入れて、それに押してみました。

ちょっとブランドものっぽくなって高級感も出ました。

唐変木のためのガイダンス_c0092610_1443811.jpg


デザインしたシールはまで出来ていませんが、スタンプを小さいサイズのものをもう1個作りました。


唐変木のためのガイダンス_c0092610_1446662.jpg



大きいサイズは13センチほどの大きさ、小さいサイズは9センチほどの大きさ。
数センチの違いですが、ずいぶん印象が違って見えます。

唐変木のためのガイダンス_c0092610_1541556.jpg


唐変木のためのガイダンス_c0092610_155303.jpg


だいぶお気に入りです。


以前の日記ではちょっとロゴのデザインがわかりにくかったと思いますので、再度アップしたいと思います。

スタンプの元画像になったのはコチラです↓
唐変木のためのガイダンス_c0092610_13575128.png


箱に貼るシールに採用したのはコチラのデザイン↓
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1401724.png



元のオリジナルになる絵は以前も書いた北村さんが製作してくれました。

あとはイラストを読み込んでデータ化し、それに字を配置したり、色を付けたりして、サンプルを複数作成しました。


サンプル例

『いかにも』って感じのパターン
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1452465.png


箱全体をデザインするイメージで…その1
唐変木のためのガイダンス_c0092610_145482.png


箱全体をデザインするイメージで…その2
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1475897.png


これも『いかにも』って感じのパターン。
北村さんと「バームクーヘンのお店みたい」って笑いました。
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1483580.png


外の淵を円ではなく、三日月風にしてみました。北村さんはこのデザインをいたく気に入ってくれました。
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1484887.png


スタンプのほうでは再現していないのですが、箱に貼るシールに採用したデザインは実は「はかり」をイメージしています。

「はかり」とは「計り」「量り」です。

コレです、コレ。
唐変木のためのガイダンス_c0092610_1574526.jpg


唐変木のためのガイダンス_c0092610_1593588.jpg


そう、これ『キッチンスケール』っていうんです。
(『scale』って書いてあるのが見えますかね)


お菓子作りには欠かせない、材料の重さを量る『スケール』。
スケールというお店の名前と、お菓子を作るのに必要なスケール(量り)を掛け合わせて、お菓子用に使うデザインに取り込んだのです。

このアイデア自体は実は北村さんのアイデアで、このアイデアが北村さん自身から出てきた時点で私はもう『この取り組みの半分以上はすでに成功のうちに通過している』と確信しました。

偉そうな言い方をすると、見事に『正解』を導きだして『合格』した、と思いました。

そこから色々と話し合って、上半分スケールの外。下半分がスケールの中、というふうに決まりました。

外のイメージは『パレード』とか『ファンファーレ』みたいな感じで、楽しそうな『動』のイメージで。
中はゆったりとした『静』のイメージで。

色々と私自身の発言やイメージが二転三転するので、北村さんもその度にラフを描いてきて大変だったとは思いますが、話し合いを繰り返すうちにうまく着地点が見つかってよかったです。




私は絵は描けませんが、パソコンのソフトを使ってデータ化し、パターンやサンプルを作ることは出来ます。
逆に北村さんは絵は描けますが、パターンやサンプルを作る環境がありません。
(まあ、そのうち整うようになるでしょう…)




と、いうことで、北村さんが作ってくれたオリジナルのイラストを元に、パターン化、サンプルを製作するこんな感じですよ、っていう作例を作ってみて、プリントアウトもしてみたり、プリントアウトしたものを実際に円に切り抜いてみて箱にあててみたりしました。

色めを見たり、大きさを確認するためにもモニター上だけではどうしも感覚がつかめなかったし、実際にプリントアウトすると、モニター上とはインパクトの強弱に差があったりして、やっぱり実際に手に取ってみるのとでは違います。

唐変木のためのガイダンス_c0092610_15301686.jpg

(↑携帯電話のカメラで以前に撮影したものです。画質が悪くてすみません)


そういう過程を見せて、「ゆくゆくはプロでデザイナーになるのなら、こういうパターンやサンプルの製作をもってクライアントにプレゼンしていくことが求められていきますよ」、という実例を見せておきたかったのです。


さて、既に日記は長いものになってしまいましたが、もう少しだけ。



尾鷲では、インターンの学生を受け入れを実施している会社が数社あります。
実は私も以前、インターンの学生の受け入れに興味があり、説明会を受けに行ったことがあります。

その時の日記はコチラ

もう結構前の話です…。

その説明会は確か、三重県からの委託事業で、委託されたNPOが説明会を行っていました。

インターンを申し込みたい学生と、インターンを受け入れてくれる地方の会社、双方を募集し、その間を取り持って橋渡しをする役割を担っているNPO(NPOだったと思うのですが)が実施した説明会でした。

インターンの学生は、インターンの経験を通して何を学ぶのか。
またはそのインターンの学生を受け入れた会社にとってはどんなメリットがあるのか。

そういうことを説明してくれました。

非常に興味深い説明会であったと同時に、ハードルの高さも窺い知れました。

考えてみれば当然のことです。

学生は学生であって、普通の労働力とは違います。
あくまで社会学習の一環であって、一定の成果を上げることをあまり期待しすぎてはいけません。

その学生を預かる会社側がしっかりした体制と整えていないと、もしくは事前の知識をしっかりしておかないと、インターンの学生にとっても受け入れた会社にとっても不幸な末路になってしまいます。

興味深い説明会ではあったものの、結局受け入れる側の企業としての登録までには至りませんでした。
(学生の住む場所まで提供、となると、その時点で受け入れる会社としての条件が整っていないので、そもそも参加資格もないのですが…)


ですが、以前の説明会に参加した日記にも書いたように、違った形でインターンの学生に関わったり、受け入れをしている会社に関わったりできないだろうか、とも思っていました。

なぜ自分がそこまでインターンの学生を受け入れてまで何かをやってみようと思ったのかというと、私が働いている環境が今まで(そしておそらくこれからも)、他人を入れて一緒に働いたことがないからだと思います。

家族経営で、私以外はデザインやパソコンや新規の事業に対しての知識が薄かったり、意欲が低かったりするのが、悩みのタネでした。
(年齢的なことがあるので仕方のないことですが)

他人と何かをする、何かのプロジェクトを進める、という経験が(良くも悪くも)無く、1人でやってきた部分が多いので、常に不安を抱えていました。

自分1人で何かを進めると、どうしても『妥協』が出てくるのです。
モチベーションの維持も大変ですし、相談する相手もいません。

他人と関わりながら、何かを作る、ということを……今までは仕事以外の場所でやってきましたが、そこで得たコミュニケーションの取り方や、ものごとの進め方や知識や資料を、仕事の場で活かしてみたいと思うようになっていたのです。

自分1人では出来ないことを。



説明会に参加した時は、ワークショップも実施され、いくつかの班に別れてもしインターンを受け入れた場合、その学生とどんなことに取り組んで行くのか?ということを考えて発表するという場が設けられました。

実は私はその頃から『学生と一緒にパッケージデザインを作りたいです』と発表していました。

その時からず〜っと、作りたいと思っていたのです。

そうこうしているうちにインターンの事も頭から薄れ、パッケージデザイン製作の意欲もだんだん薄れてきたところに(←こういうところが1人でやることの危うさなのです。意欲やモチベーションが日に日に低下していくのです)、尾鷲高校の美術部と関わることになって、ふとパッケージデザインのことを思い出し、お願いすることにしたのです。

それこそ、丸投げでパッケージデザインを依頼するのではなく、ワークショップ(っていうほどのことはやってませんが)や解説、資料を見たりして一緒に考えたり、方向性を見出したり、お店をやっている私自身が気付いていない、外からの目線を取り入れたりして、デザインが決まっていきました。

双方にとってだいぶ良い経験になったのではないかと自負しております。


では、なぜそもそもパッケージデザインなのか。
これまでの『出来合い』のパッケージではダメだったのか…。


伊勢にある[モナリザ]というお店の[サトナカ]というお菓子を見た時に、とても洗練されたデザインを見て、触発されたのが最初です。

デザインもシンプルで、名称もいいしアイデンティティがあるし、地元の食材(米・酒・塩)を使用しているし、地元で作っている和紙を包装に使っていて、『デザイン』と『お菓子』と『ご当地』のエッセスが上手く結実しているのがとても上手だなあ、と思ったのです。

誰かに贈る時に使われることも多いお菓子のパッケージが、一目見てどこのものかわからないのでは、特に贈る方にとっては、『贈る嬉しさ』が半減してしまいます。

まず『スケールの焼き菓子を贈りたい』と思えるもの(焼き菓子)を作る。
そしてそれを入れる入れ物自体が『スケールの焼き菓子ですよ〜』ってのが解るようにする。
贈られた側も『やった〜、スケールの焼き菓子だ〜』っていう風になる(という希望)
袋を見ただけで、周囲の人が『あ、スケールの焼き菓子だ〜』って思ってくれればいい(広告効果)

贈る側が『スケールの焼き菓子を贈る』という行為そのこと自体を楽しんでくれるとこちらとしても嬉しいし、そうあるべきだと思います。
またをのことを見越して、私が作るものは贈りたくなるようなものであるべきだとも思います。
そして贈られた人が『これはどこのお菓子だろう?スケールっていうのか』っていうふうに思ってくれたら、また次に繋がると思います。

贈り物が次に繋がっていくようなを仕掛け…

むしろ取り組むのが遅すぎたくらいですが、なんとか形になって嬉しい限りです。


長文、失礼しました。


箱のシールが出来たらまたブログ上で公開したいと思います。



※タイトルは[キリンジ]の曲のタイトル。日記の内容とは一切関係ありません。




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