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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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3月15日(オリーブの日)
今日の尾鷲地方は晴れ。
朝はちょっと寒いですが、お昼は温かいですし、日も長くなりました。

mixiの自分の日記のほうに『仕事のために仕事する』というタイトルで日記を書いたのですが、今日はそこから抜粋します。

抜粋


先日webデザイン(webデザインだけではないけど)の会社で働いているKAZUが来て、高価なマウスの操作性について話をしてくれた。

世の中には高価なマウス(1万円以上の値段)というものがあって、それはそれは操作性に優れているそうな。

「マウスの操作性」と言っても、ネットゲームの使用に優れていたり、KAZUのようにwebデザインをする人用のいわゆる「プロフェッショナルユーズ」などがあったり。

プロは同じ動作を繰り返すから、その動作に耐える使用であったり、「手にしっくりくる感じ」であったり、手間がショートカットされるよう作られた道具というのは必須であると思う。

webデザイナーしかり、菓子職人しかり、大工さんしかり「道具」は「命」そのもの。

だいぶ前、NHKで「技能オリンピック」に挑む10代の若者に密着した番組があったけど、出演者の一人が、初任給で買ったものは道具、と答えていた。

わかるなあ。

自分だけの道具。

それは必要だよね。
欲しくなるよね。

繰り返しになるけど、仕事する人にとって、道具というものはとても大事で、さらにそれに加えて集中力の発揮できる環境、ストレスのない環境というのも大事なことだと思う。

さらにそれに加えて『モノツクリ』系の人は「創作意欲の沸く環境」というものも大事。

だから、長時間座る椅子にこだわりを持ったり、創作するテーブルの広さにこだわったり、ペンのメーカーにこだわったり、マウスの利便性にこだわったり、する。

さらに、交通の便が良いとか、資料がすぐに手に入るとか、喧噪から離れているとかの環境を重視する人もいるかと思う。


かつての『Meets』のタイトルで「いい店はいい場所にある」というキャッチコピーがあったけど、それはまさに言い得て妙。

「いい仕事してるなあ」と思わせる店はかならず「絶妙の環境」の中にある。


内田樹は自身の本で、逆に『悪い会社』というものを挙げていた。

・玄関が薄暗く、湿っぽい。
・便所が汚い(臭い)
・交通の便が総じて悪い
・最初に誰に話しかけていいのかさっぱりわからない

などを挙げていた。

「その会社に行くのに足が重たくなる」会社は「悪い会社である」と書いていた。

「しかしそういう会社をピンポイントでセレクトし、入社する人がいるのも確か」とも書いていたっけ。



閑話休題。


スケールは7年経つけど、やっと「揃ってきた」環境になってきたのではないかと思う。

いや、まだまだ欲しい道具はあるし、欲しい本や資料もいっぱいある。

けど、基本、と呼べるものは結構そろってきたと思う。

そう考えるとなかなか尾鷲というのは、環境や場所やロケーションには恵まれていたとしても、実際に使う道具に触れる機会が少なかったり、その道具の専門的な使い方を知っている人がいなかったり、手に入れたい資料がフリーで手に入らない、というハンディがあるかもしれない(昔に比べればないほうなんだろうけど)。

これから、東紀州地域で仕事を始めたい、と思っている人をサポートする団体や取り組みというのはこれからも増えていくと思う。(既に始まってるか…)

その際、「場所・環境」というハード面をサポートしてくれる存在と、「経営戦術」というソフト面を指南してくれる存在の中間にあるもの(道具とか資料とか)をサポートできる存在が必要なのかも、と思ったり。


先日カフェに来た人は「フラッシュ動画を勉強しようと思って、本を買ったけど、めちゃ高かった」と言ってました。

確かにねえ…

そういうのを補完できたらいいのにね。
個人でやるには無理あるでしょに…。



と、ここまでが抜粋。

ここからが追記です。

なぜタイトルを『仕事のために仕事する』なのかというと、仕事して稼いだお金で、仕事の道具や材料を買ったり資料を買ったりするから。

『経費で落とす』とか『会社持ち』という発想は、自営業者なのでありません。
(ちなみに『領収書をかいてもらう』ということもありません)



『仕事のために仕事する』って書いたら、今度は『道具のための道具』という言葉が浮かんだ。
(今日の日記は長いですよ)

職人にとって、道具は命。
そしてまた、その命とも呼べる道具を使う職人がいれば、その道具に命を吹き込む職人さんもいる。


以前、雑誌[Re:S]という雑誌の中で[甲野善紀]という人か[ほころび]という連載のなかで道具について書いていた。

日本はかつて世界に誇る木工技術を有していて、優秀な大工が多く存在していた。

さらにその大工さんの仕事を支える道具を作る職人もまた優秀であった、と。

連載[ほころび]で甲野は、[千代鶴是秀]という、木工道具を鍛造していた鍛冶屋について書いていた。
[千代鶴]の道具(ノミやカンナ)は、他の鍛冶屋が作るものの何倍、何十倍の値段がするという。
しかし[千代鶴是秀]自身は決して裕福ではなく、むしろ貧乏をしていたという。

並の鍛冶屋なら一日でつくれるものも、十日も十五日もかけて作っていたそうで、つまり自分が納得いくものが出来るまで妥協は許さず、採算を度外視していたからだそう。

しかしその出来上がった道具は切れ味は使い勝手の良さはもちろん、工芸の域では頂点に立つほどの『美』をも兼ね備えていたそうです。

なんとこの[千代鶴是秀]という職人、その作る道具の美しさ故に道具の写真集が3部作で出ているそうです。


漫画[バガボンド]では(話があっちこっちいってすみません)、刀鍛冶の[本阿弥光悦]は、刀に宿る、『切れ』と『美』について語っています。


道具は極めれば美が宿る。
[千代鶴是秀]と[本阿弥光悦]の話にはそれらのメッセージが込められていると思います。


機能美…とも違った次元のような話のような気もしますね。

[千代鶴是秀]と[本阿弥光悦]にまでになると、『息をのむ』とか『恐ろしいまでの』という形容がつくほどの美でしょう。

それほどの美を感じるまでの道具は正直持っていませんが、やはり使いやすい、手に馴染む道具というのはもともと美しいですし、使うほどに味がでる、というものも魅力です。


古いものに魅力が感じるのは、その古さ故に帯びる美に惹かれているからではないかと思いました。


なんだか大風呂敷を広げて、収集のつかない日記になってしまいましたが、このへんで。
ご清聴ありがとうございました。


さて、今日は、近所をプラプラ歩いていて見つけた花と、もらった花の写真です。

お隣さんに咲いていた花。
マクロレンズで撮りました。↓
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スズラン。小さな女の子にもらいました。↓
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スズランをマクロレンズで↓
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