今日の尾鷲地方は雨。
一日中降ってました(今はやんでます)。
さて、前回の日記では、NHKの、[爆笑問題のニッポンの教養]という番組について書きましたが、その前にやっていたのは[プロフェッショナル〜仕事の流儀〜]という番組でした。
[プロフェッショナル]では、『農業経営者』、[木内博一]氏でした。
木内氏は大学卒業後、すぐに実家の農業を継いだそうです。。
が、働いても働いても、少しの売り上げにしかならない、農家の未来に不安を抱いたそうです。
そこで木内氏は、農業にビジネスやの戦略とベンチャーの精神を持ち込み、農作物の売り上げの向上、収穫率の向上を目指し、農家で会社を起こし、成功していったそうです。
しかしその道のりは平坦なものではなかったそうです。
田舎で、農業に携わる若者が、何か新しいことを始めようとすると、すぐに周囲の『やっかみ』にあったそうです。
頑張る若者が『目立ちすぎた』のだそうです。
…これは田舎ではよくあることだと、私は思います。
何か新しいことをしようとすると、すぐに周囲に圧力をかけられたり、『やっかみ』をうけたり、言われのないうわさ話をされたりします。
大体そこで挫折してしまうものだと思います。
しかし木内氏は同年代の農家と、その家族の未来をその肩にかかていることを自覚し、途中では止められなかったと言います。
最初にスタートした時の農家の『仲間』は、約10人。
それが会社が大きく成功してからはその『仲間』は10倍の100人近くになったそうです。
『成功するまでやってみる』『結果が出るまで諦めない』。
そういう信念だったのでしょう。
結局、周囲の『やっかみ』というのは、『どうせ成功しないだろう』という諦めがその背景にあるのだと思います。
しかし、その事業やアイデアが成功すると、そういう『やっかみ』を言っていた人たちも、手のひらを返したように、大きな顔をする…。
『そういうもの』だと思います。
それがいいとか悪いとかではなく『そういうもの』だと、私は思います。
諦めがいつしか、チャレンジ精神をすり減らせ、若者の可能性すらも否定し始める。
しかし、それに負けなかった、若い人のチャレンジ精神がまた、諦めていた周囲の人を動かすのだと思います。
それまでには一体どれくらいの時間がかかるのでしょう。
1年や2年ではきっと無理です。
5年や10年かかるのだと、私は思います。
私の好きな映画で[ショーシャンクの空に]という映画があるのですが、その映画の中にある言葉の中で、『必要なのは、時間と圧力』という言葉があります。
これは地質学を好む主人公の性格を、その地質学に例えた言葉ですが、『必要なのは、時間と圧力』、という言葉は、何事にも、じっと耐えつつ、でも絶やさない努力が必要であることを言い当てています。
木内氏も、きっと成功に導くまでにはこの『時間と圧力』の中でじっと耐え、絶やさない努力をかけていたのだと思います。
この番組を見るといつも考えさせられるものがあります。
さて、今日の写真は友達がくれた[空豆]です。
私の友人のご両親は、趣味で畑をやっているのですが、その畑で収穫されたものをおすそ分けしてくれるのです、無農薬でとっても美味しいです。
うちの家族は空豆が大好きで、空豆のスープにしたり、茹でたものをウインナーやベーコンと一緒に炒めたりして食べるのが特に好きです。
友人と、大地の恵みに感謝して、いただきます。