1月6日。晴れ。
お正月休みも終わり、平穏な日常に戻りつつあります。
[スケール]は1日から営業しており、多くの方にご来店いただきました。
(ありがとうございました)
お正月、たくさんの人に来ていただきましたが、それは別段、[スケール]が良いお店だから、というわけではないと思います。
単純に元旦から開いているお店が多くないから、だと思います。
ポイントは、「ウチは元旦から営業していますよ〜」ということを年末前からあらかじめ告知しておくことです。
そのことを知ってさえいれば、「あ、元旦に開いているのなら行ってみようかな」ってなるわけです。
ウチのお店の雰囲気が良いとか悪いとかはそんなのは二の次で、まず、とりあえずでも開けておく事が大切です。
私は、お店は、町にとってひとつの役割を託されているものだと思っていて、、、休日でも病院が機能しているように、カフェも何らかの使命があると思っています。
救急の病院のように重要かつ喫緊の必要性はカフェにありませんが、ゆるく、町をかたちづくる一つの要素だと思っています。
「開いてないと死ぬ」わけではありませんが「開いてないとがっかりする」ことはあります。
カフェとは日常に溶け込んでいるものなので、それが日課となっている人も少なくありません。
日常の中のほっこりする時間を過ごしたい、というのは生活していく中でとても大切な習慣だと思います。
とにかく、せっかく来ていただいたのだから、がっかりはさせたくないと思っています。
(定休日は休ませていただきますが…)
京都の比較的北部に私の大好きな本屋さんがあります。
その本屋さんは京都の中心部(いわゆる、四条や三条)よりも離れているのですが、いつも多くの本好きのお客さんがいます。
雑誌の多く紹介されていて、そのセレクトも素晴らしいですし、雑貨も置いてあって、とても雰囲気のいいお店です。
([kadenz]の雰囲気はこの店を参考しています)
正直(…失礼な話ですが)、その本屋さんがなければ、その町の駅に降りる機会は無かったと思います。
でもその本屋さんがあるおかげでその町のことを知るきっかけとなりましたし、さらに、近年その本屋を中心にカフェなどのお店も開店しています。
お店一つの存在で、人の流れが変わる。
周囲の様子が連鎖的に変化していく。
しかもショッピングモールやチェーン店ではなく。
それが私の思う「店の持つ力」「町の持つ魅力」です。
だから私が働いている[スケール]も小さいカフェながら、独自のポジションがあり、町に対して何らかの役割を担っていると勝手に思っていますし、だからこそ、カフェはカフェのみで成り立っているのではないと思っているのです。
そういう店でありたい、と常に思っています。
[アトリエ37]のアーティスト、さなさんに、開店祝いをいただきました。
素敵なプレゼント、ありがとう。
こうやって、縁があって、つながっていくことが嬉しいのです。
その町に住む人たちの協力を得て、私が成り立っています。
感謝感謝です。
このブログを見ている、尾鷲から遠く離れた場所に住んでいる皆さん。
[スケール]には来れなくとも、どうか、近くの個人経営のカフェ、喫茶店、本屋さん、ギャラリー、映画館などを愛してあげてください。
それが、人とつながり、町とつながっていくこととなりますから。