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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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巡る巡る、日々のまにまに
7月23日。
猛暑です。

打ち水も一瞬で蒸発してしまいました。


さて、昨日はお休みをいただいていた[スケール]です。

気がつけば、5月に尿路結石の疑いで入院し、それと前後してイベントが色々と立て込んでいて、休みでも準備をしていたり、例え準備がなくともなんだか落ち着かなくて、出かける気にもなれませんでした。

昨日は久しぶりに尾鷲から出ました。
(何ヶ月ぶりだ…)


目指すは[三重県立美術館]。
今[三重県立美術館]では[川喜田半泥子のすべて]という企画展が行われています。

以前もこの日記で書いたのですが、なかなか行けず、昨日やっと行ってきました。
(25日までの開催なので、昨日がラストチャンスでした)


[川喜田半泥子]、本名[久太夫政令]。
百五銀行の頭取などの要職を努めるなと、財界において活躍された人物だそうです。

その一方、芸術家としても多方面で活躍し、とりわけ陶芸の分野において才能を発揮したといわれております。

しかし、あくまで素人として創作活動を続け、製作された作品は友人・知人のもとに贈られ、愛蔵されているそうです。


さらにその一方で、優れたアートのパトロンとしても活躍し、私財を投じて三重県下初の総合文化施設をもつ財団法人石水会館を創設しました。


と、ザクッと書きましたが、買ってきた図録に掲載されている略年表を見てみても凄い経歴の持ち主です。
数々の銀行の取締役、あるいは頭取、株式会社の取締役、あるいは社長を努めています。

また32歳にして県会議員になっており、政治家としても活躍しています。


政治的にも、ビジネスでも、アートの面においてもセンスを発揮できるなんて、なんだか異次元の世界の人のような話ですね。


多忙な毎日の傍ら、陶芸や書や絵画に勤しむ。

私が思っている「忙しい」なんて、氏から比べれば「忙しい」の部類に入らないですね…。





さて、肝心の展覧会の様子ですが、平日だというのに多数の人が観覧していました。

[川喜田半泥子のすべて]という題なだけあって、その生い立ちやプロフィールや業績を余す事無く紹介していましたが、私は、時間の制限があったので、後で図録を読めばわかることはほぼすべてスルーしました。

ちなみに「書」もスルーしました(失礼)。

目的はただ一つ。

陶芸。

これは決して図録では味わえませんから。

一番いいのは手に持った質感を味わうことですが、さすがにそれはできないので、360度、色んな角度から見ました。


井戸、粉引、志野、灰釉、黄瀬戸、黒織部、楽焼きなど、さまざまな焼き物、形も茶碗から水差し、ぐい飲み、香合まで色々ありました。

自分は全くの素人なので、細かい点において何が優れているとか、そんな批評はできませんが、端正に整ったキレイな器や染め付けの器よりも、野性味溢れる「溶岩から溢れ出したような」、そんな生命感溢れる器やダイナミズムな作陶のほうが、より[川喜田半泥子]の面白さなんだろうなあ、と思いました。



ある器の解説の中に「リズム感溢れる」という語句を使ってその作陶の素晴らしさを解説しているものがありましたが、この解説もまた凄いですよね。

器とリズム感。

そうか、器にもリズム感があるのか。

それはきっと作ったことのない人よりも、実際に作ったことのある人のほうがしっくりと理解できる言葉なんだろうな、と思いました。

出来上がった作陶は、「静物」ですが、それが出来上がるまでの過程はリズム感に溢れていることと思います。

土を練ること。
轆轤を回すこと。
文様をつけること。
色を塗ること。

それらの過程を踏んでいる人なら、「静物」の中にもリズム感を感じ取れるのだと思いました。



さて、私の稚拙な感想はこれくらいにして。
(図録を買ってきたので興味のある人は見てみてください。カフェのほうに置いときますんで)

[三重県立美術館]をあとにしてからは伊賀市に行ってきました。

これも以前のブログに書いたのですが[ギャラリーやまほん]という所に行きたかったからです。


[ギャラリーやまほん]は、実は別の機会に行こうと思っていたのですが、なんとなく、思い立って行ってみました(「思い立って」行けるような距離にはないのですが)。

[ギャラリーやまほん]は、伊賀市の丸柱という所にあります。
現在[阿山地区]と呼ばれているこの地方は昔から[伊賀焼き]の産地で、今も多くの窯元があります。

[ギャラリーやまほん]はそんな[伊賀焼き]の里にある、器をメインとしたギャラリー兼ショップです。

県内外の作陶や硝子や器の作家のものを扱っています。


はからずとも[川喜田半泥子]と[ギャラリーやまほん]と合わせて、「器を巡る旅」になりました。


[ギャラリーやまほん]の横には[カフェnoka]というカフェが。

暑い暑い日、逃げ込むようにカフェに入って、アイスティーとケーキ、またその後にホットコーヒーをいただいてゆっくりとしました。

巡る巡る、日々のまにまに_c0092610_0114113.jpg

↑[カフェnoka]。「小高い丘の上の草原の先にあるような雰囲気」のたたずまい。

たぶんカフェの為に建てられた建物じゃないと思う。
工房か倉庫で使っていた建物を改装して作ったカフェだと思う。

内装もオシャレだし、置いてある本もとても面白かったので長居してしまいました。



美術館やギャラリーに行ってつくづく思うことは、こういう専門のギャラリー、尾鷲にもあったらいいのにな、ということ。

もちろんギャラリーの運営は全然儲からないことは承知ですが、誰か[川喜田半泥子]のように私財を投じて文化振興に寄与してくれないかしら…と思ったり。


尾鷲では[県立熊野古道センター]でさままざな企画展が催されていますが、しかし制限があるはずです。

市内の公民館の展示ではセキュリティやライティングにかなり問題があります。

そういう点において尾鷲はアーティストの展示の誘致ができない環境にあります。

かといって、民家の一室をただ改装すればいいのかというとそうでもありませんし、学芸員、とまでは言わなくても見識のある人による管理も必要です。


でもそういう環境、少ない人数ながらも切望している人、必ずいるはずです。
(少なくとも私はその中の1人です)


ギャラリーかあ、、、、、どうにかできないかなあ、と模索中です。






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by scale-158 | 2010-07-23 15:53 | art
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