今日の尾鷲地方は曇り。
先日、東京へ行ってきました。
水曜日の夜、仕事を終えて、深夜バスで東京へ。
木曜日の夜、用事を終えて、深夜バスで尾鷲へ。
金曜の朝、尾鷲に到着し、そのまま仕事。
移動中の車中で2泊するという強行スケジュールでしたが、こういうバカなスケジュールは若いうちしか組めないだろうと思い、[水曜どうでしょう]ばりに決行しました。
東京へ行った目的は、[第24回 東京国際映画祭]で上映される映画作品[ひかりのおと]を見るためです。
東京、六本木駅。[東京国際映画祭](TIFF=Tokyo International Film Festival)
この映画[ひかりのおと]は、岡山県の[真庭市]という所で撮影された映画です。
キャスト、スタッフ、全て[真庭市]の人で作られた映画です。
この映画を監督したのは[山崎樹一郎]という人で、私の大学時代の友人です。
もうかれこれ10年近く会っていなかったので、この機に映画を見に行くと共に本人に会いに行きたかったのです。(東京での上映では監督の質疑応答があったのです)
この映画は岡山県の[真庭市]で作られたこともあり、岡山県を中心に自主上映を繰り返しています。
この度、[東京国際映画祭]の[日本映画・ある視点]部門に正式出品され、地元では大きな話題となったようです。
監督の[山崎樹一郎]は、トマト農家をする傍ら、映画に携わる活動をしています。
映画が大きな舞台で上映されるニュースは地元メディアで大きく報じられ、[山崎樹一郎]も『トマトの兄ちゃん』から『監督』として顔をさされるようになったそうです。
[東京国際映画祭]は[六本木ヒルズ]内で行われ、『レッドカーペット』ならぬ『グリーンカーペット』を、国内外の著名人が歩いている様子や、インタビューされている様子がテレビでも報じられました。
映画[ひかりのおと]の製作スタッフによるブログでも、グリーンカーペットを歩く[ひかりのおと]のキャスト、スタッフの写真が掲載されています。
映画上映後の質疑応答で監督は「真庭の人達で真庭を舞台に撮った。だからそれは真庭の文化にならないと嘘です。まずは岡山を中心に上映し発信していきます」という趣旨のことが語れていました。
上映後、質疑応答に応える[山崎樹一郎]監督↓
確かに、その通りだと思います。
ただ、その土地でキャストとスタッフが押し掛けて撮影して、都会へ持って帰ってしまうのでは、その土地の文化にはなりません。
その土地で生まれ、その土地で愛される。
この映画のパンフレットには「“地産地生”映画」と銘打っていますが、まさにその言葉を実践している取り組みだなあ、と思いました。
映画の内容に感動するとともに、嬉しさと、そして勇気をもらった気がします。
久々に「山ちゃん」の顔を見て、ホクホクした気持ちで尾鷲に帰ってきたのでした。
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