昨日、[情熱大陸]に[清川あさみ]さんが出てましたね。
([清川あさみ]さんが手がけた「銀河鉄道の夜」、持ってます)
印刷した写真に直接刺繍をしていく独特の方法が紹介されていました。
番組を見て、この人はつくづく「脳内の人」なんだなあ、と思いました。
写真に直接針を刺し、糸を通すのに、設計図はありません。
イメージボードもラフ画も無い。
ただの布切れをモデルに巻いて止めて割いてその場でドレスにしてしまう。
きっと脳内に明確なヴィジョンと手順が整っているのでしょう。
すごいのは、その脳内のヴィジョンを具現化する手法を自ら持っている、という点ですよね。
ひきこもりの時期があった、と紹介されていましたが、その時期に、自分の中の脳内に世界観のようなものが芽を出し始め、やがて、そのために必要な手法を獲得していったのかなあ、なんて思いました。
[情熱大陸]、面白い人選があるのでよく見てます。
先日は茶人の[千宗屋]さんでした。
茶の指導や空間演出にあたり、指し示す言葉や表現が的確で、きっと脳内に蓄積された「表現のボキャブラリー」の中からチョイスされた「ここぞ」という言葉選びなのでしょう。
先日、NHKの[プロフェッショナル〜仕事の流儀〜]で、デザイナーの[石岡瑛子]さんの追悼放送をしていました。
「1mmが世界を変える」という信念を放つ彼女の言葉には、彼女の脳内に構築された世界観を全くブレることなく具現化する情熱を感じさせるものでした。
映画[落下の王国]を見ました。そこで登場する[石岡瑛子]さんがデザインした衣装は、すごい世界観でした。
先々月、ちょっと松阪に行く用事があって、久しぶりに[ビレッジバンガード]に行きました。
そこで[池田学]さんという方の画集を立ち読みしました。
(すみません、立ち読みで)
なんか、圧倒的な精密さと独特のワールドが広がっていました。
花とか、動物とか、人とか、それぞれ一つずつ、とかそういうことではなくて、、「世界観」というより「世界そのもの」を描いていました。
ああいうのを描くのって、さぞや楽しいだろうなあ、と思いました。
脳内の世界とそれを表現出来る手段を持ち得ている。
手段を持つとまた世界が広がる。
世界と手法は螺旋状のようにからまり、その密度と高度を上げていくのだろうと思いました.
さて。
やっとこさ、クッキーのパンフレットを作りました。
タイトルはお店の名前を冠して[kadenz]としてあります。
三つ折りになっていて、中には主に作っているクッキー12種類の写真と説明を書いています。
それと、地図と電話番号や定休日も書き込みました。
これで、このパンフレット自体がお店のショップカードの役目も果たしますし、誰かにクッキーをプレゼントする時に同時にこのパンフレットを付けて渡してくれると、お菓子の説明がその誰かに伝わりますし、お店の宣伝にもなります。
こういうの、もっと早くに作っておくべきなのですが、、、、前の文章と続きみたいになっちゃいますが、、、、こういうアイデアはやっと自分にそういうものが作れるスキルを持って初めて生まれて来るものなので、ここまで時間がかかってしまったと言えるかもしれません(ただの言い訳かもしれませんが)。
パンフレットのフォーマットは[g[gram]]と同じ手法で作っています。
言い換えれば[g[gram]]を作ることができたので、こういうものが作れた、というか、さらに言うと[owasebon]に関わっていたから[g[gram]]が作れた、という経緯もあります。
関わってきたこと全てが、プラスに転じればいいなあ、と日々思っています。
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