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三重県の南部、尾鷲市にあるカフェ、scale-158での日常をお伝えします
by scale-158
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PROFILE
cafe Scale

開業:2002年2月
形態:カフェ

営業時間 8:00〜19:00
定休日 水・木曜日
住所 三重県尾鷲市宮の上5-11
電話  0597−22−5258

掲載写真の無断使用はお断りします。
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今週の[いっぴんミュゼ]vol.38
早くも38回目となりました、[いっぴんミュゼ]。
作品の紹介です。


今週の[いっぴんミュゼ]vol.38_c0092610_1344155.jpg



作品名:夏空
作者:西田法子
展示期間:2012年8月29日〜


作者のコメントは『この作品は見た人に夏の思い出を思い出させるような作品になったらと思っています』とのことです。

つまり、この作品を見て感じて欲しいことがある、と。

皆さんは何を想像したでしょう?何を思い出したでしょうか。


川や海に遊びに行ったこと。
猛暑の中奮闘する甲子園の高校球児を応援したこと。
花火大会の出店でアルバイトをしたこと。


私は、夏真っ盛りの時期よりも、夏が少しずつ終わっていくちょとノスタルジックな感じが好きです。

夕方の、あのちょっと昼の暑さの余韻が残った感じと、控えめなヒグラシの声と、精霊流しと送り火の木のにおい。

高校生の頃、お盆で尾鷲の祖父の家にやってきた親戚の叔父さんが、刺身とビールで一杯やってるところに、背伸びしてつき合った思い出もあります。

あと、終戦記念日が近づく度にNHKで組まれる戦争特集や[ほたるの墓]なんかを見て、切ない気持ちなったりすることを思い出します。


そういうことを私は思い出しました。

歌でいえば[森山直太朗]の[夏の終わり]という曲がなんとなく流れてきます。


皆さんはどんなことを思い出しましたか?





さて、既にご存知の通り[いっぴんミュゼ]は、カフェのスペースの一角を尾鷲高校美術部に提供し、そのスペースで作品展示をしています。

普段は、一般の人の目に触れる機会も少ないでしょうし、見た人がどう思っているかを知るよい機会でもあります。

『見られる』ということを意識して作品を作ることとは、作品を展示することとはどういうことかを意識しなければなりません。

『想像力』というと、『無いものを想像する』と思いがちですが、そうではなく、極身近な人間の行動を『想像すること』です。

その作品を見た人がどんな反応を示すだろう。
作品を見た人は、まず最初にその作品を何を見るのだろう。
カフェに来る人とはどういう人なのだろう。
カフェの一角に作品を展示するということは、公民館で展示することと何が違うのだろう。

そういう『見る側』の行動を想像することであり、『見る側』の行動を想像することは、あわよくば『見る側』をコントロールしてしまうことでもあります。

自分が意図したメッセージの小道に誘い込むことでもあります。


以前、尾鷲の市民文化展にて、一風変わった写真を展示した人がいました。
(フォトグラファーのみやちとーる氏です)

小さな箱のようなものに覗き窓のようなものが付いており、その覗き窓を覗くと、その向こうに小さな組み写真が見られるようになっている展示でした。

その作品は『その作品のみ』、つまり覗き窓の向こうの写真だけを評価するのであれば、特に面白い内容でもないのですが(失礼)、一歩引いてみるととても面白い作品であることに気付きます。

その作品の前を通る人がことごく、その小さな窓に顔を近づけて覗き窓の覗く。
周りにいた人も何事かと思って、同じように覗き窓を覗く。

前を通る何十人、何百人が同じ行動をするのです。

その作品を作ったみやち氏は、完全に『見る側』をコントロールしていました。

これは、作品がどうこうというのではなく、見る側をコントロールしてしまう面白さがあったように思います。

御託に漏れず私も、その作品の前で中腰になって、片目で覗き窓に覗き込みました。
その瞬間に『しまった!やられた!』と思いました。
作者の意のままに操られてしまったと思ったからです。

でも、その時、なんだかニヤニヤしてしまいました。
罠にハマった私は、なんだか嬉しく思ったのです。



作者が伝えたい想いが、見る側にそのまま伝わらない場合があります。
その場合は、言葉で付け加えるのもいいでしょう。
が、なにより効果的に伝えるための想像力と、訓練が必要なようです。
(同じように、見る側にもメッセージを受け取るリテラシー能力や想像力が求められる場合があります)


辛口なコメントで申し訳ないですが、時々高校生の作品を見させてもらって、もう少しウィットに富んだユーモアや仕掛け、想像力をもってメッセージ性を伝えるということを、言葉ではなく絵で表現する余地があるのではないか、と思うことがあります。(あくまで個人的な感想ですが)

高校生に高いレベルのことを要求することも酷な話ですが、何事も訓練です。

見られるということを通して、若いアーティストの感性や想像力が研ぎ澄まされていくことを切に願っています。
そして『見られる』という『場』を提供することが、訓練をする一助になれば、と思っています。










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by scale-158 | 2012-08-31 13:06 | ippin muse
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