毎週一回、尾鷲高校美術部員による作品展示[いっぴんミュゼ]。
新しい作品の紹介です。
作品名:のぞいてみたら…
作者:上村真鈴
展示期間:2013年3月8日〜
製作期間:2週間
画材:ポスターカラー
尾鷲の海を橋の上から覗いたとき、いつもと違うキレイなグラデーションになっていることに気づき、その美しさを伝えたくて描きました。
とのことです。
ぱっと見、川に近い雰囲気のする絵です。
水深の差が作り出す美しいグラデーションが、上手に表現されていますね。
海といえば広大で深淵で『紺碧』な感じがありますが、この海の絵はとても身近で優しい雰囲気がありますね。
ところで、九鬼の街に行って海を覗いてみると、コバルトブルーの小さな魚が泳いでいるのが見えます。
あれはきっと熱帯魚。紀州地域は熱帯の魚も生息出来るので、キレイな魚を見ることが出来ます。
海に近い尾鷲の町の橋から覗く海は、海水と淡水とが入り交じる『汽水域』であることが多いです。
汽水域にはフグやクラゲが浮いてたりして、なんだかユラユラとした、不思議な雰囲気が漂っています。
この上村さんの描いた絵も、だいぶ汽水に近い場所でのスケッチでしょうか。
そんな気がしました。
さて、上村さん、先の日記にも書いた北村さん同様、この[いっぴんミュゼ]の最初のコーディネーターさんとして活躍してくれました。(そして上村さんも美大への進学が決まったそうです)
最初のコーディネーターさんは、なんだか思い入れが強くなってしまいますね。
最初のコーディネーター、といことで苦労やプレッシャーもあったでしょうが、これからも[いっぴんミュゼ]が続いていく事で、彼女らの苦労も報われることと思います。
上村さん、お疲れ様でした。
これからのご活躍・ご健勝のほどを遠くよりお祈りしております。
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